クロスインデックスの翻訳・通訳コーディネーターの雑感
ドイツ語の同時通訳
[2012/02/27] ドイツに限らず、ヨーロッパで「通訳」と言えば一般に同時通訳を指します。国外に関わる業務に従事するドイツ語話者の多くは英語あるいはフランス語やロシア語など外国語を話しますが、そうではない人も多く、一寸した国際的なコンファレンスではドイツ語と他の言語との同時通訳が必要不可欠です。そもそもドイツ語という言語は、「ドイツ語圏に属する国や地域に数多くある方言の総称」と言った方が実態に近く、国や地域、地方によって発音や単語、その用法や語法、文法などが極めて変化に富む言語なのです。
ドイツ語の同時通訳者を選任する上で、同時通訳の性質上、アクセントによる聞き間違いや言い間違いによる「通じない」という事態を回避するため、当日その場に同席するドイツ語話者がどの地方のご出身が多いかなどを、クライアント様にはよくお伺いしておかなければなりません。
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