クロスインデックスの翻訳・通訳コーディネーターの雑感
ドイツ語の逐次通訳
[2012/06/27] ドイツ語とは一般に考えられているよりは中部から東部ヨーロッパにかけての数多くの国や地域で公用語として、あるいは第二言語として話されています。また、ドイツ語そのものではありませんが、オランダ語やスカンジナビア言語の多くはドイツ語と極めて近縁の言語です。
これだけ広い地域に亘ってドイツ語が使用されていることからも、ドイツ語の特性として、夥しい方言やアクセントが存在することが覗えます。ドイツ語の逐次通訳をお請けする際には通訳対象となる話者の方のご出身や、現在の在住地を予めクライアント様に伺うのはその為です。リスクとして想定されるよくある例として、スイスのドイツ語圏ドイツ語話者の話すドイツ語はドイツ本国のドイツ語話者の逐次通訳にはさっぱり聞き取れない、という事態が想定されます。言語を扱う業務に従事する者としては、ある一つの言語に対しても極めて多種多様なバリーションに備えておかなければなりませんが、ドイツ語逐次通訳もまたその一例です。
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