クロスインデックスの翻訳・通訳コーディネーターの雑感
同時通訳者の文章
[2010/10/04] 一般人の想像を絶する程のスピードで頭を回転させる同時通訳者は、常に判りやすく簡潔な日本語表現を心がけています。そのため、同時通訳者の中には文章を書くことも得意とする人がたくさんいます。
数年前に惜しくも亡くなったロシア語同時通訳者の米原万理さんの様に、軽妙洒脱なエッセイをものして文芸賞まで取る人もいます。欧州言語の同時通訳者の場合、職業柄、通訳の現場では、欧文の語順に近い日本語を話すことがよくあります。
このように日ごろから瞬時に議論の要旨を理解することに慣れている同時通訳者が書く日本語の文章には、結論を端的に表現したものが多く見られます。
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